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共同通信
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ダイハツ工業が車両の安全性を確認する試験で不正をしていた問題で、品質不正の対象車種が従来の6車種から拡大することが20日、分かった。ダイハツは不正に関する第三者委員会からの調査報告書を受領。20日午後にも国土交通省に報告して記者会見する見通しだ。
対象車種の生産ラインは一時停止するとみられる。ダイハツはトヨタ自動車の完全子会社で、アジア市場戦略でも貢献が大きい。
ダイハツは4月、トヨタのブランドで販売する「トヨタ ヤリスエイティブ」など4車種で不正があったと発表。外部の専門家で構成する第三者委を設置し、原因の究明や再発防止策の提言を依頼した。その後、国内で販売する2車種でも衝突試験に関する認証手続きに不正があったと発表した。
国内2車種は小型スポーツタイプ多目的車(SUV)の「ロッキー」とトヨタブランドの「ライズ」で、両車ともハイブリッド車(HV)のタイプ。調査の長期化により生産を取りやめている。