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全米のホームレス人数が65万3千人を超え、過去最高レベルに急増していることが15日、連邦政府の統計で明らかになった。高騰する住宅費をはじめ、医療用麻薬「オピオイド」入り鎮痛剤による中毒問題、コロナ禍で展開されていた支援が期限切れとなったことなどが要因だ。ニューヨーク市のほか、マサチューセッツ州、シカゴなどに亡命を希望する移民が押し寄せていることも原因の一つに数えられてい。
統計によれば、昨年2022年よりも12%増加し、政府が比較可能な統計を公表した07年以来、増加幅は最大となった。それ以前は、2.7%増を記録した19年が最大だった。内訳を見ると、退役軍人のホームレスが、昨年から約7%増加。ホームレス状態にあって、同伴者がいない若者の数は、昨年と比べて15%増えた。子どものいる家族のホームレス数も、ほぼ同じぐらい増加した。また、新たに増えたホームレスの4分の1以上が54歳以上であり、高齢者のホームレスも目立つ。
一方、昨年から今年にかけて増加したホームレスのうち、ヒスパニック系やラテン系住民が55%を占めていた。ニューヨークやシカゴなどに流入した移民によって、割合が押し上げられた形だ。また、慢性的なホームレスが12%増加するなど、悪い傾向を示すデータも確認された。(15日、ウォール・ストリート・ジャーナル)
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