Published by
共同通信
共同通信
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部が松野博一前官房長官に任意の事情聴取を要請したことが21日、関係者への取材で分かった。松野氏側は派閥から最近5年間でパーティー券の販売ノルマ超過分として1千万円超の還流を受け、裏金にしていたとされる。特捜部は政治資金規正法違反の疑いで捜査。政治資金収支報告書への不記載について、松野氏の認識を確認するもようだ。
松野氏は安倍派の実力者「5人組」の1人。前身の細田派で、派内の実務を取り仕切る事務総長を務めた。特捜部は事務方からの報告についても確認するとみられる。
松野氏以外の5人組のメンバー、西村康稔前経済産業相、高木毅国対委員長、世耕弘成前参院幹事長、萩生田光一政調会長の各議員側も還流を受けていたとされる。
安倍派では販売ノルマを超えて集めた分を、派閥側の収支報告書の収入に記載せず議員側に還流。支出にも記載せず、受領した議員側も収入として書いていなかった。
松野氏は衆院千葉3区選出で当選8回。