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シェルターの権利、役割を終える
NY市、移民流入で受け入れ限界

1981年以来、ニューヨーク市で42年間にわたって続いてきた「シェルターの権利」が、その役割を終えつつある。法廷での判断によって確立され、寝る場所を求める人に対し、その場所を提供する権利だが、中南米やアフリカから流入してきた移民らの数が膨れ上がり、受け入れ態勢が限界に近づいたためだ。
アダムズ市長は、こうした事態が必ず起こると数カ月前から警告していた。ニューヨーク市によるシェルター提供はほぼ不可能となり、権利に基づく対応は事実上できなくなった。それは、プレスリリースや裁判所命令によってもたらされたわけではなく、静かに起こった。流入が起きてから、14万人を超える移民がニューヨーク市に来た。現在、6万5千人の移民を含む約12万2千人以上がシェルターで暮らしている。その人口は、コネティカット州ハートフォードよりも多いとされる。
極寒の中、シェルターを求める数百人の人たちが毎朝、イーストビレッジの「再チケット発券センター」の外で、長蛇の行列をつくっている。市内に点在するシェルターを待っている人は、数千人に上るとみられており、入居するまでに1週間以上かかるという。「政府は私たちを路上で寝かせるのか」、「俺たちを殺す気か。座って眠れるわけがない」など悲痛の声が漏れている。(18日、ザ・シティ)
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