特捜検事の取り調べ「不適正」

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共同通信
検察庁

 2019年参院選広島選挙区の買収事件を巡り元広島市議が東京地検特捜部検事に供述を誘導されたと主張した問題で、最高検が調査した結果、取り調べは不適正だったと判断したとみられることが22日、関係者への取材で分かった。元広島市議は不起訴を約束した違法な捜査だと主張していた。最高検は上司の指示など組織的な関与はなかったとみているという。近く調査結果を公表する方向で検討している。

 供述を誘導されたと訴えていたのは河井克行元法相(60)から現金30万円を受け取ったとして、公選法違反(被買収)の罪に問われた元広島市議木戸経康被告(68)=一審有罪判決、控訴中。

 木戸被告は20、21年に行われた特捜部検事による任意聴取や、元法相の裁判に向けて別の検事と事実関係を確認した「証人テスト」のやりとりを録音。取り調べ担当の検事は「議員を続けていただきたい。そのレールに乗ってもらいたい」「全面的に認めて、不起訴であったり、なるべく軽い処分にというふうにしたい」などと発言していた。