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共同通信
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4月の東京都江東区長選を巡り、東京地検特捜部は28日、公選法違反の疑いで、前法務副大臣の衆院議員柿沢未途容疑者(52)=自民党を離党=を逮捕した。特捜部は自民党派閥の政治資金パーティー券収入還流事件の捜査も進めており、岸田政権への打撃は必至だ。
現職国会議員の逮捕は、9月の衆院議員秋本真利被告(48)=自民離党=以来となる。
区長選で柿沢容疑者が支援した木村弥生前区長(58)は8月、区長選期間中に有料のインターネット広告をユーチューブに掲載したと記者会見で説明。特捜部は10月24日、区長室や木村氏の自宅を家宅捜索した。柿沢容疑者が掲載を提案したとされ、10月31日に法務副大臣を辞任した。
その後、柿沢容疑者や秘書による区議らへの現金配布が発覚。柿沢容疑者は、区長選と同日程で実施された区議選の陣中見舞いで違法性はないと主張したとされるが、特捜部は11月16日、公選法の買収容疑で江東区の地元事務所などを捜索した。任意で柿沢容疑者から事情を聴いていた。