Published by
共同通信
共同通信
ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州に30日、ウクライナ軍の激しい砲撃があり、ロシア非常事態省は子どもを含む18人が死亡、111人が負傷したと発表した。タス通信などが伝えた。ロシアによる29日のウクライナ全土一斉攻撃に対する報復の可能性がある。ロシアは国連安全保障理事会の緊急会合開催を要請した。
ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は、多連装ロケットシステムなどから多数のミサイルが撃ち込まれ、迎撃できなかったものが着弾したと発表。クラスター(集束)弾も使われたとし「必ず報復する」と表明した。
ペスコフ大統領報道官は、プーチン大統領も報告を受けたと述べた。ロシア連邦捜査委員会は殺人容疑で捜査を始めた。
州都ベルゴロド中心部の各地で爆発が起き、商業施設や住宅など10カ所以上で火災が発生した。ロシア側は、現場に軍事関連施設は存在しないと説明している。
ロシア外務省のザハロワ情報局長は「英国が米国と共にテロをそそのかした」とし、軍事支援を続ける欧米にも責任があると主張した。