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共同通信
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一定条件下で運転手がいなくても走行可能な「レベル4」の自動運転バスについて、全都道府県の68%に当たる32都道府県に導入を検討しているエリアがあることが31日、共同通信の集計で分かった。レベル4実現に向け、一部の操作をシステムが担う「レベル2」以上の実験や実用化は36都道府県に広がる。残業規制強化で乗務員不足に陥る「2024年問題」が懸念される中、地域住民の移動を支える新交通への期待が高まっている。
導入の課題として、多くの自治体が事故防止や採算性を挙げた。国には、法制度の検討や支援の充実が求められそうだ。
23年11~12月、47都道府県の担当課に調査した。
レベル4バスの地域交通への導入は、福井、福岡の2県が「決定済み」と回答した。福井県では23年5月に永平寺町で運行が始まったが、10月に自転車との接触事故が発生して現在は休止中。福岡県は、福岡、北九州両市で導入予定と答えた。30都道府県は「検討しているエリアがある」、残る15府県は検討中のエリアが「ない」とした。