漁網リサイクル、文具に再利用も

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共同通信
帝人が漁網を再利用して試作したかばんや文房具

 海洋汚染の大きな原因である廃棄物の削減に向け、繊維大手が漁網のリサイクルに取り組んでいる。帝人は、ポリエステル製の漁網を、かばんや文房具に再利用。試作段階だが市販化も目指している。東レは、使用済み漁網を原料の一部とする漁網を開発。繊維業界で初めて、リサイクルした漁網が漁業の現場で使われた。

 帝人は漁業協同組合などと協力。洗浄作業で海水の塩分を取り除いた後、ペレットに加工し、さらに繊維状にしてかばんに生まれ変わらせたり、別の樹脂と混ぜてトレーやペンケースにしたりする工程を確立した。長崎県平戸市の舘浦漁協が2023年5月に専用の施設を設置し、帝人がノウハウを提供している。