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共同通信
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東京都大田区の羽田空港で2日に日航機と海上保安庁の航空機が衝突、炎上した事故で、運輸安全委員会は3日、原因究明と再発防止に向けた調査に乗り出した。現場となったC滑走路の状況や損傷した両機の機体を詳しく調べる。警視庁は業務上過失致死傷容疑を視野に捜査。3日に東京空港署に捜査本部を設置する。
東京消防庁によると、日航機の火災は、事故発生から約8時間半後の3日午前2時15分ごろ鎮火した。
国土交通省によると、日航機が着陸時に海保機と衝突した場所から停止した場所までは約1キロ離れていた。海保機は能登半島地震の対応で新潟航空基地へ支援物資を搬送する予定で、当時、海保機が滑走路を走行していた経緯を調べる。
事故は2日午後5時47分ごろ発生。札幌発羽田行き日航516便エアバスA350と、海保の航空機ボンバルディアDHC8―300が衝突した。日航機の乗客乗員379人はいずれも脱出し、命に別条はなかった。海保機の男性乗員5人が死亡し、自力脱出した機長が負傷した。