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共同通信
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羽田空港C滑走路で海上保安庁の航空機と着陸直後の日航機が衝突、炎上し海保機の乗員5人が死亡した事故で、海保機が滑走路に進入して約40秒にわたって停止していたとみられることが4日、関係者への取材で分かった。一定時間とどまっていたのに日航機や管制官が海保機の存在に気付いていなかった可能性があり、運輸安全委員会や警視庁が経緯を詳しく調べる。
日航機のパイロットが「衝突直前に一瞬何かが見えた。何かがすっと通るような違和感を覚え、直後に衝撃があった」と説明していることも日航への取材で判明した。
安全委は4日、日航乗務員への聞き取りを開始。海保機に対する認識などの確認を進める。警視庁は4日、滑走路の現場検証を終了した。日航機と海保機の検証は今後も続ける。海保は滑走路から海保機を撤去する作業に着手した。
国土交通省によると、管制官は日航機の着陸を許可。海保機には滑走路への進入を許可していなかった。海保によると、海保機の機長は「許可を得た上で進入した」と説明した。