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共同通信
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石川県で最大震度7を観測した能登半島地震で、石川県は4日、県内の安否不明者が79人に上ると発表した。県内で確認された死者は82人。被災地などに続く県内道路は87カ所が通行止めとなり、輪島市や珠洲市の集落を中心に少なくとも約750人が孤立している。4日午後には、生存率が大幅に下がるとされる発生72時間が経過。倒壊家屋などからの救助作業は難航し、警察や消防による捜索が続いた。
石川県では陸路や通信の寸断で、被害の全容はいまだ見えていない。輪島市によると、住民の生き埋め情報が少なくとも40~50件寄せられている。珠洲市の漁港周辺で、津波による行方不明者が1人いることも判明。3日からの雨の影響で、土砂災害など二次災害への懸念も高まっている。
富山市は、市内の中学1年の男子生徒が石川県輪島市に保護者と帰省中、地震で被災し、死亡したとの情報があると明らかにした。倒壊した家屋の下敷きになったとみられる。
石川県内では4日時点で、約360の避難所に約3万4千人が避難している。