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共同通信
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自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で東京地検特捜部は7日、政治資金規正法違反の疑いで衆院議員池田佳隆容疑者(57)=比例東海=を逮捕した。2018年以降の5年間で4千万円超の還流を受け、政治資金収支報告書に記載せず、裏金にした疑惑が浮上していた。
安倍派の裏金は5年間で6億円近くに上る可能性があり、所属議員99人の中で池田容疑者側は高額だった。政権中枢に波及した今回の事件は、国会議員の刑事責任が問われる事態に発展した。
安倍派では、パーティー券の販売ノルマ超過分を収支報告書の収入に記載せず、議員側に還流した際、支出にも書いていなかった。受領議員側も収入として記載していなかった。
池田容疑者の資金管理団体「池田黎明会」は昨年12月8日付で、20~22年に派閥から計3208万円の寄付があったとして収支報告書を訂正。事務所は還流分について、党から支払われた「政策活動費」だと認識し、収支報告書に記載しなかったが確証が持てなくなったと説明していた。