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共同通信
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自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、東京地検特捜部が二階派(志帥会)会長を務める二階俊博元幹事長と、事務総長経験者の平沢勝栄元復興相を任意で事情聴取したことが6日、関係者への取材で分かった。両氏を含む二階派の複数議員の事務所が安倍派(清和政策研究会)と同様、パーティー券の販売ノルマ超過分を派閥に納めず、手元にプールしていたことも判明。特捜部は両氏に経緯を確認したとみられる。
二階派も安倍派も、販売ノルマ超過分を、政治資金収支報告書の収入に記載せず議員側に還流。安倍派では支出にも記載せず、受領した議員側も収入として書いていなかった。
二階派の収入の不記載額は2018年以降の5年間で億単位に上るとみられ、特捜部は事務方を任意聴取するなどして捜査を進めてきた。一方、還流分は派閥側に支出として、議員側は収入として、それぞれ記載されていたという。
安倍派では所属議員の大半が還流を受け、5年間で約5億円が裏金になった可能性がある。