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共同通信
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最大震度7を観測した石川県の能登半島地震は8日で発生から1週間となった。7日午後2時現在、県内の死者は128人、連絡の取れない安否不明者は195人で、避難者は2万9千人近くに上る。県は被災者を県内外のホテルや旅館などに移す「2次避難」を本格化。被災地では雪が積もり、二次被害の発生や、被災者の間での感染症拡大に懸念が強まっている。
気象庁によると8日午前8時時点で、珠洲市で13センチ、七尾市で12センチ、輪島市で9センチの積雪を記録。冷え込みも厳しく、朝の最低気温は七尾市で氷点下2.4度、珠洲市で同0.2度、輪島市で同0.1度を観測した。
珠洲市では被災家屋や損傷した道路が雪に覆われた。住宅では雪かきをする人の姿も。小学校に避難している女性は「暖房の効きが悪く、少し寒かった」と疲れた様子で話した。
死者は自治体別に輪島市69人、珠洲市38人、穴水町11人、七尾市5人、志賀町2人、能登町2人、羽咋市1人。道路の寸断などで輪島、珠洲両市を中心に少なくとも2300人以上が孤立状態にある。