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共同通信
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羽田空港で日航と海上保安庁の航空機が衝突、炎上した事故で、海保機の機長(39)が「エンジン出力を上げて離陸走行中に衝撃を受けた」との趣旨の説明をしていることが8日、関係者への取材で分かった。管制官から滑走路進入や離陸の許可は出ていなかった。事故発生から9日で1週間。なぜ海保機は進入し、飛び立とうとしたのか。疑問な点も多く、関係機関の調査や捜査が続く。
事故は2日午後5時47分ごろ、札幌発の日航516便エアバスA350―900型がC滑走路に着陸した直後に発生。能登半島地震で支援物資を搬送するため滑走路にいた海保機ボンバルディアDHC8―300型「みずなぎ1号」と衝突し、約1キロ先で停止した。
日航機の乗客乗員379人は3カ所から脱出シューターを使って約18分間で全員脱出。海保機は副機長ら乗員5人が死亡、機長が重傷を負った。閉鎖されたC滑走路は機体の撤去が完了し、8日に運用を再開した。