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共同通信
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【ラスベガス共同】ホンダは9日(日本時間10日)、新たな電気自動車(EV)シリーズ「Honda 0(ゼロ)」の2車種を初公開した。新型車のエンブレムは、1981年以来となる新「H」マークを採用した。新シリーズを「第二の創業」と位置づけ、EV戦略を加速する。世界最大級の家電IT見本市「CES」で展示した。
2車種はセダンの「SALOON(サルーン)」と、ミニバンタイプの「SPACE―HUB(スペースハブ)」。ブランド名の「0」は、ゼロからの発想で新しい価値を創造するとの意味を込めた。
旗艦モデルのサルーンは低い車高が特徴で、車内空間は幅を拡張して広さを確保。電池搭載量を最小限にし、通常のEVより軽くした。現状のEVは航続距離を伸ばそうと重い電池を搭載し大型化する傾向がある。サルーンは軽量化によって航続距離で480キロ以上を目指す。スペースハブは広い空間と見晴らしの良い視界が売りだ。
新シリーズのEVは北米市場を皮切りに全世界で2026年から展開する。順次、次世代の自動運転技術も採用する方針。サルーンは今回の展示とほぼ同じデザインで販売する計画だ。