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共同通信
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【ニューヨーク共同】国連総会は9日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を協議した昨年12月の安全保障理事会で、即時停戦を求めたロシアの修正決議案に拒否権を行使した米国に対し、理由の説明を求める会合を開いた。米国は、イスラム組織ハマスによる人質解放が必要で、修正案は「現地の状況とかけ離れている」とし、拒否権行使を正当化した。
拒否権行使の理由説明は、2022年に安保理改革の一環として導入された制度。だがガザやウクライナを巡る米国とロシアの対立激化で、期待された拒否権行使の抑制には結び付いていない。
会合でロシアは「米国は事実上ガザでの民間人殺害を認めた」と非難した。