Published by
共同通信
共同通信
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震は10日、発生から10日目となった。午前9時時点で死者は203人で、県はうち7人は「災害関連死」の可能性があると説明している。連絡の取れない安否不明者は68人になった。被災地では建物の倒壊リスク調査が本格化。前日から雨が降り続き、土砂災害の危険性が高まるとして県が警戒を呼びかけた。
金沢地方気象台によると、気圧の谷や上空の寒気の影響で大気が不安定な状況が続いており、能登地方ではこれまでの地震や雨による雪解けの影響で地盤が緩む可能性がある。
県のまとめでは避難所には2万6千人以上が身を寄せ、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症が拡大。道路の寸断で約3100人が依然孤立している。
輪島市は10日、二次災害を防ぐため、被災した建物の倒壊の危険性を調べる「応急危険度判定」を七尾市や羽咋市などに続いて開始。地震直後の火災で全域が焼失した輪島市の観光地「輪島朝市」では、9日に始まった県警による大規模捜索が13日ごろまで毎日行われる。