明治、カカオから化粧品

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共同通信
明治がカカオ豆の皮などから抽出した「カカオセラミド」=10日午後、東京都中央区

 明治は10日、カカオ豆を包む皮「カカオハスク」から、保湿成分として化粧品や健康食品の素材となる「カカオセラミド」の抽出に成功したと発表した。カカオハスクはチョコレート生産時に取り除き、再利用は飼料や肥料に限定されていた。今後の有効活用につなげる。カカオセラミド配合のチョコレートを17日に発売し、他社と共同で化粧品の製造にも取り組む。

 カカオ豆の皮はカカオセラミドを豊富に含んでおり、他の植物由来のセラミドに比べコスト削減が期待できるという。松田克也社長は記者会見で「明治1社だけでなく異業種のみなさまとカカオ産業全体を豊かにする」と訴えた。