移民家族約40世帯に期限到来
シェルター滞在60日間に制限
ニューヨーク市に毎週流入する亡命希望者の増加で移民人口が膨れ上がっていることを理由に、アダムズ市長は昨秋、亡命希望者家族のシェルターでの滞在を60日間に制限した。9日、約40家族に滞在期限が訪れた。
市はこれまで、緊急避難所の約4800家族に対し、滞在開始日から60日以内にシェルターから退去するよう通達している。代替住居が見つからない家族は、最近到着した移民向けの主要受け入れセンターとなっている、マンハッタン区ミッドタウンのルーズベルト・ホテルで、シェルターへの入居を再申請しなければならない。
この方針では、移民の子どもたちが2カ月ごとの転校を余儀なくされ、慢性的な転居と出席格差により勉学に苦しむ避難所暮らしの子どもたちの長年の問題を悪化させる可能性があると、一部の政治家や移民・住宅擁護団体が懸念している。せっかくできた友達や教師と離れる事を悲しむ子どもも多い。市当局によれば、2022年以降、市の保護下にあった移民の約60%がシェルター・システムから離れた。昨年、市は成人の移民に対し、30日間のシェルター制限を実施した結果、移民たちはイーストビレッジにある再発券センターの外で、新しいシェルターベッドを求め、悪天候の中でも、何時間も何日も待つことを強いられた。(9日、ゴッサミスト)
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