女性監禁暴行死、懲役20年

Published by
共同通信
海部学被告=2022年1月26日、栃木県警さくら署

 2019年、当時24歳の女性を栃木県さくら市のアパートに監禁、暴行して死亡させ、遺体を宮城県白石市の山林に埋めたとして傷害致死と死体遺棄などの罪に問われた住所不定、無職海部学被告(37)の裁判員裁判で、宇都宮地裁は11日、「被害者の尊厳を大きく傷つけた」として求刑通り懲役20年の判決を言い渡した。

 滝岡俊文裁判長は判決理由で「売春で金を稼がせて利益を得るため、女性を長期間虐待していた。常識的には理解できない動機だ」と非難した。

 弁護側は暴行と死亡の因果関係が不明で傷害致死罪に当たらないと主張したが、滝岡裁判長は「被告の証言は展開や内容が唐突で、信用性に欠ける」と退けた。