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共同通信
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【ワシントン共同】上川陽子外相は12日午後(日本時間13日未明)、米ワシントンでブリンケン国務長官と会談し、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化する方針で一致した。岸田文雄首相の国賓待遇訪米の成功に向けて緊密に連携すると申し合わせた。中国を巡る課題に日米が共に取り組むとし、両氏は台湾海峡の平和と安定が重要だと強調した。13日投開票の台湾総統選も議題に上った。
上川氏は会談冒頭「世界が転換点を迎える中、日米同盟が果たす役割はかつてなく大きい」と述べた。ブリンケン氏は「日米同盟はインド太平洋地域の安全保障、繁栄の礎石だ。ここ数年で世界的に協力し合うという新たな高みに達した」と評価した。
上川氏が昨年9月の就任後、ワシントンを訪問するのは初めて。ブリンケン氏は米英両軍が実施したイエメンの親イラン武装組織フーシ派拠点への空爆について米国の立場を説明し、上川氏は支持を伝えた。厳しい対ロシア制裁や強力なウクライナ支援の継続で合意。パレスチナ自治区ガザ情勢についても協議した。