米英、フーシ派拠点28カ所攻撃

Published by
共同通信
イエメンのフーシ派支配地域の拠点空爆へ向かう戦闘機。米中央軍が12日、Xに投稿した(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米英両軍によるイエメンの親イラン武装組織フーシ派への攻撃で、米軍は12日、軍事拠点など計28カ所を対象にしたと明らかにした。バイデン大統領は同日「民間人の被害はなかった」と述べ、攻撃が成功したとの見方を示した。フーシ派が商船攻撃を続けた場合は「必ず報復する」とし、追加攻撃も辞さない考えを改めて表明した。

 バイデン氏は東部ペンシルベニア州で記者団の質問に答えた。フーシ派を支援するイランに対し「既にメッセージを送った」と述べたが、詳細は明かさなかった。

 米英両軍は11日にフーシ派支配地域の拠点を攻撃した。米統合参謀本部のシムス中将は、16カ所を攻撃した直後に12カ所を攻撃したと記者団に説明した。1カ所につき弾薬庫やレーダー、無人機など複数の標的があったとし「フーシ派の能力を減殺した」と強調。フーシ派が無人機や対艦弾道ミサイルなどによる大規模攻撃を行えなくなったとの認識を示した。

 また、フーシ派が12日に対艦弾道ミサイル1発を発射したが、船舶の被害はなかったと説明した。