Published by
共同通信
共同通信
島根県を地盤とする一畑百貨店は14日、松江市にある唯一の店舗が最後の営業を終了して閉店し、65年の歴史に幕を下ろした。大型ショッピングモールの出店やインターネット通販に押され、コロナ禍の影響もあって苦戦していた。閉店により島根県は、日本百貨店協会の加盟店がなくなった。百貨店「ゼロ県」は山形、徳島に続き3県目。
14日は家族連れなどでにぎわった。午後6時半過ぎ、錦織要社長が利用客へ感謝のことばを述べ、拍手が鳴り響く中で店舗出入り口のシャッターが下りた。錦織社長は取材に「閉店を惜しむ声をもらい、地元に根付いて愛されたと感じる。思い出を持ち続けていただけたらうれしい」と語った。