30~60代、賃上げに悲観的

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共同通信
5日、経済3団体の新年会であいさつを終え、日本商工会議所の小林健会頭(手前右)と握手を交わす岸田首相。奥左は経団連の十倉雅和会長、同右は経済同友会の新浪剛史代表幹事=東京都千代田区

 共同通信社の世論調査で、今年の春闘での物価上昇を上回る賃上げについて聞いたところ「実現する」との回答が30~60代で10%に届かなかった。岸田文雄首相は積極的な賃上げを経済界に求め、中小企業については全力で後押しすると訴えるものの、現役世代の多くは悲観的に捉えている実態が明らかになった。

 年代別に見ると、40代が6.6%で最も低かった。30代は8.9%、50代は9.1%、60代は9.5%と続いた。70歳以上では14.2%、29歳以下は19.3%だった。

 就業などの形態別に分析すると、正社員8.6%、契約社員などの非正規雇用10.4%、自営・自由業4.8%にとどまった。