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共同通信
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【シドニー、台北、北京共同】南太平洋の島国ナウルは15日、台湾と断交し、中国を承認すると発表した。台湾外交部(外務省)も断交したと認めた。ナウル政府は声明で、台湾との断交と中国承認が「国家と国民の最善の利益」となり、ナウルの発展を前進させると訴えた。中国は経済援助を武器に、太平洋島しょ国で影響力を拡大。協力分野を安全保障にも広げたい意向だ。
中国外務省は、ナウルの発表を「歓迎する」との報道官談話を発表し「世界に中国は一つだけだ」と強調した。これにより太平洋島しょ国で台湾と外交関係のある国はツバル、マーシャル諸島、パラオの3カ国となった。