Published by
共同通信
共同通信
政府は15日、能登半島地震の津波による浸水範囲が石川県珠洲市、能登町、志賀町で計約190ヘクタールに上ると明らかにした。半島北東部に被害が集中しているという。東日本大震災以来の大規模な津波被害となった。今後の復旧活動には時間がかかりそうだ。
最大震度7を観測した地震は15日で発生から2週間。同日午後2時時点の死者は、県が災害関連死とした14人を含め222人。連絡の取れない安否不明者は22人だった。
輪島市は被災した市立中の生徒を17日に同県白山市の県立施設に集団避難させると発表した。保護者が同意した約250人が対象。珠洲市も、市立中の生徒のうち102人の保護者が避難を希望していると明らかにした。
津波の浸水範囲は、国土交通省と石川県の防災ヘリコプターが撮影した能登半島沿岸部の画像や、国土地理院の地図情報などを基に算出した。
現地調査をした土木学会のチームによると、津波が複数の場所で高さ4m超に達していた痕跡を確認した。地盤が隆起して津波の影響が小さくなったとみられる地区もあったという。