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共同通信
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ダイハツ工業が自動車の大量生産に必要な「型式指定」の認証申請を巡り不正をしていた問題で、国土交通省は16日、道路運送車両法に基づき小型貨物車「グランマックス」など商用車3車種の型式指定を取り消す方針を明らかにした。ダイハツ側から意見を聞く「聴聞」を23日に実施し、最終判断する。国交省は乗用車を含む他の車種でも確認を進めており、影響が広がる可能性もある。
斉藤鉄夫国交相は16日、ダイハツの奥平総一郎社長に抜本的改革を求める是正命令書を手渡した。
国交省によると、他の2車種はトヨタ自動車ブランドで生産していた「タウンエース」とマツダブランドの「ボンゴ」。衝突の衝撃でエアバッグが作動するかどうか確認する試験の際、タイマーで自動的に作動させるなどの不正行為が確認された。ユーザーが引き続き使用しても法令上の問題はないとしている。
型式指定は新車やエンジンが安全や環境に関する保安基準を満たすかどうか国交省が審査し認証する制度。新車1台ごとに受ける完成検査を省略でき、同一車種の大量生産が可能になる