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共同通信
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6434人が犠牲となった1995年の阪神大震災は17日、発生から29年となった。兵庫県内各地で追悼行事が開かれ、遺族らは地震発生の午前5時46分に合わせ、黙とうや祈りをささげた。神戸市中央区の公園「東遊園地」では、能登半島地震の被災地への思いも込められた「1995 ともに 1.17」の文字を形作る竹や紙の灯籠計約7千本に火がともされた。
震災発生から来年で30年という大きな節目を控える中、被災者や支援に携わった人たちの高齢化が進み、当時の状況を知らない世代も増加。能登半島地震を受け、改めて震災の経験や教訓をどう継承し、今後想定される南海トラフ巨大地震や首都直下地震など大災害に生かすかが課題となる。
犠牲者の氏名を刻んだ「慰霊と復興のモニュメント」がある東遊園地では恒例の「1.17のつどい」を開催。実行委員会によると「ともに」の文字は元日の能登半島地震以降、公募に多く寄せられた「一人ではない」「共に助け合おう」などの声を反映した。
神戸市主催の追悼の集いも開かれ、遺族代表の男性が言葉を述べる。