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共同通信
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海上保安庁の石井昌平長官と日航の赤坂祐二社長は17日、羽田空港で海保と日航の航空機が衝突した事故後初めての定例記者会見にそれぞれ臨んだ。石井長官は「ご迷惑をかけ、深くおわびする。日航機の乗客乗員にお見舞いを申し上げ、海保職員の冥福を祈る」と謝罪した。赤坂社長も「突然の事態に遭われた乗客におわび申し上げる」と述べた。
石井長官は、事故防止マニュアルの緊急点検などの安全対策を講じたと説明。「運輸安全委員会の調査や警察の捜査に全面協力し、結果を踏まえ対策強化に努める」とした。海保機が所属していた羽田航空基地は事故対応と隊員の心のケアのため航空機の運用を停止しており、再開時期の見通しは明らかにしなかった。
赤坂社長は乗客乗員全員が緊急脱出できたことに「乗務員が日頃の訓練を生かしてくれた。乗客の理解と協力があってこそと心から思う」と感謝。「航空業界として原因究明と再発防止に全力で取り組む」とした。年始のUターン時期と重なり「多くの人にご迷惑をかけた」と陳謝した。