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共同通信
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自民党派閥の政治資金パーティーを巡り政治資金規正法違反罪で在宅起訴された参院議員大野泰正被告(64)は19日、国会内で記者会見し「検察とは認識の相違があり、裁判でしっかりと自らの主張をしていく」と述べた。議員辞職は否定した。
政治資金収支報告書について「事務所スタッフを全面的に信頼し、任せていた。私が関与したことはない」と説明。ただ、5千万円超とされる裏金の存否や使途については「裁判を控えており、話すことができない。適切な時期にしっかり説明する」と繰り返した。
祖父伴睦元衆院議長のネームバリューを生かしてパーティー券を販売。岐阜県議などを経て2013年7月に参院選に初めて立候補した際も、同県のJR岐阜羽島駅前に立つ伴睦氏の銅像を背にマイクを握った。首相だった安倍晋三氏が応援演説に駆け付けたことも。大野被告は世襲批判をはねのけ、1議席を巡る争いを制した。
元運輸相の父明氏が安倍氏の父晋太郎氏と親交が深かったことから清和政策研究会に入会した。