能登の被災地、絶えぬ救急搬送

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共同通信
石川県輪島市内を走る救急車=19日午前

 能登半島地震で被害が大きかった石川県の珠洲市や輪島市などで、1日当たりの救急搬送事案が連日数十人単位で続いていることが19日、総務省消防庁のまとめで分かった。高齢者施設からの搬送が目立つといい、環境激変により、体調や持病の悪化が相次いでいるとみられる。発生から半月以上が経過し、過酷な状況の長期化は災害関連死の増加につながる恐れもあり、県は旅館やホテルなど安定した環境への2次避難を進めている。

 総務省消防庁のまとめでは、全国の緊急消防援助隊や石川県内の他地域から応援に入っている救急隊が輪島、珠洲市や能登町などで救急搬送した人数は、倒壊した家屋などから救助された人を含めて5日に119人、8日に118人で、13日には42人まで減少した。

 しかしその後も搬送は続き、14日には95人、15日82人と増え、16日は50人、17日39人、18日36人となった。このほかにも石川県内の地元消防も連日、搬送している。