谷川議員、独自の販売ルート確立

Published by
共同通信
記者団の取材に応じる谷川弥一氏=2023年12月、長崎市

 自民党安倍派(清和政策研究会)の裏金事件で略式起訴された谷川弥一衆院議員(82)は、長男が社長を務める長崎市の住宅メーカーを頂点とする独自の販売ルートを確立し、パーティー券を大量に売りさばいていた。事件に関し取材を受けた際、質問を繰り返す記者に「頭が悪いね」と居直り、批判を浴びた。

 2003年に初当選し、7期目。農林水産政務官や文部科学副大臣を歴任した。

 かつて社長を務めた住宅メーカーを頂点に「ピラミッド型」の販路を確立。協力会社などにパーティー券を大量に買わせていたという。長崎県議の一人は「組織を持っているから簡単に売れた。下請け企業にとってパー券購入はある意味ノルマだった」と証言する。

 一方「舌禍」は過去にも。16年の国会質問時に「時間が余った」として突然、般若心経を読み上げ、野党の反発を招いた。19年には九州新幹線長崎ルートを巡る佐賀県の対応を「韓国か北朝鮮を相手にしているような気分」と評し、佐賀県知事から不快感を示された。