3派閥会計責任者ら立件、特捜部

01/19/2024

　自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で東京地検特捜部は19日、政治資金規正法違反の罪で、安倍派（清和政策研究会）の会計責任者松本淳一郎事務局長（76）と二階派（志帥会）で会計責任者を務めた永井等元事務局長（69）を在宅起訴し、岸田派（宏池会）の会計責任者だった佐々木和男元事務局長（80）を略式起訴した。3人とも派閥の政治資金収支報告書の作成を担っていた。

　また同法違反の罪で安倍派の大野泰正参院議員（64）＝岐阜選挙区＝を在宅起訴し、同派の谷川弥一衆院議員（82）＝長崎3区＝を略式起訴した。2018年以降の5年間で大野被告は5千万円超、谷川議員は4千万円超の還流を派閥から受け、裏金にした疑惑が出ていた。

　さらに同法違反の罪で、二階派会長を務める二階俊博元幹事長の事務所の梅沢修一秘書（55）を略式起訴した。パーティー券の販売ノルマ超過分を派閥に納めず、事務所にプールしていたとされる。

　安倍派も二階派も、議員側が販売ノルマを超えて集めた分を、収支報告書の収入に記載せず議員側に還流していた。