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共同通信
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【マニラ共同】フィリピンの首都マニラの入管施設に収容された日本人らが「ルフィ」を名乗り、通信機器を使って日本での広域強盗事件を指示した疑いが発覚して1年になるのを前に、フィリピンのレムリヤ法相が20日までに共同通信と単独会見し、同様の事件の「再発はない」と断言した。看守を異動させたことで汚職撲滅を図っているともアピールした。
レムリヤ氏は、施設で収容者が自由に携帯電話を使い、インターネットにアクセスしていたほか、客を招き入れたり、食事を出前させたりしていたと指摘。「看守らは施設を王国のように扱い、収容者から金を得ていた」と指摘し、今後規則を順守させると言明した。
事件後、看守を異動させたり、一部を解雇したりしたと説明。「半年ごとに交代させ、王国をつくれないようにする」と述べた。施設の状況を確認するため、抜き打ち検査する考えも示した。
ルフィ事件では容疑者らが刑事事件をでっち上げ、日本への強制送還を逃れていたことが発覚した。