養護施設退所後「生活難しい」

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共同通信
14日に開かれた児童養護施設出身者らの交流会=千葉県習志野市

 親の死亡や虐待といった理由で児童養護施設や乳児院、里親家庭などで育った人たちが、施設などを退所した後に抱える課題について話し合う全国交流会の報告会が20日、オンラインで開かれた。参加者は「サポートがなく生活基盤をつくるのが難しい」などと悩みを打ち明けた。

 こども家庭庁によると、児童養護施設などで育った「社会的養護経験者」は、施設などを離れた後に支援が受けにくくなり、貧困や孤独に陥りやすい傾向がある。進学や就労などの生活面で困難を感じることも多いという。

 交流会では経験者らが、退所後に感じる具体的な困難として「税金などお金の管理が難しい」「頼れる人が少なくて出産が不安だ」などと挙げた。