体育館避け車庫やハウスで生活

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共同通信
避難所として活用されている農業用ビニールハウス=17日、石川県輪島市

 能登半島地震の被災地では、発生3週間となっても車庫やビニールハウスで避難生活をする人がいる。見知らぬ人と同一空間で生活し、感染症の恐れもある体育館や公民館といった避難所を避けるためだ。厳しい寒さや停電、断水といった過酷な環境に身を置きながらも近隣の人らと肩を寄せ合い、日常に少しでも近づけようとしている。

 石川県輪島市の山あいの長井町。今月中旬、中学生から70代までの約20人が農業用ビニールハウスで寝泊まりしていた。食事は支援物資か炊き出しが頼りで、電気は隣家から融通してもらう。

 近くの男性は自宅が損壊したが、仕事で地元を離れられない。「仮設住宅ができるまではここにいるしかない」