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共同通信
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36人が死亡、32人が重軽傷を負った京都アニメーション放火殺人事件の公判では、多くの遺族や負傷者が被害者参加制度を利用して法廷に臨んだ。発生後からサポートしてきた公益社団法人「京都犯罪被害者支援センター」の冨名腰由美子支援局長(70)は、従来とは異なる「『ただ、そこにいる』というやり方で傍聴する遺族らを支え続けた」と話した。
冨名腰さんによると、これまでの支援は一緒に傍聴するなどの一対一の対応が中心。しかし、今回は遺族らの人数が多いため「個別は物理的に不可能」だった。
そのため京都府警とも協議し、支援員を法廷前と遺族らの控室前に配置。求められるまで「何もしない支援」に徹した。