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共同通信
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【ニューデリー共同】ヒンズー教徒とイスラム教徒が帰属をかつて争ったインド北部の聖地アヨドヤにヒンズー教寺院が建てられ、モディ首相が出席して22日に落成式が開かれた。約30年前にヒンズー至上主義団体に破壊され、全土で千人以上が死亡する宗教暴動の原因となったモスク(イスラム礼拝所)跡地。ヒンズー至上主義色を強めるモディ政権は寺院建設支援が公約で、今年の総選挙に向け成果をアピールする狙いだ。
ヒンズー教徒とイスラム教徒の対立の新たな火種になる可能性もあり、在インド日本大使館は「暴力事件に発展する恐れが排除できない」として在留邦人に宗教関連施設に近づかないよう呼びかけた。