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共同通信
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鹿児島県西之表市の「馬毛島」で進む自衛隊基地工事で、防衛省が工事中に撤去した旧日本海軍の防御陣地「トーチカ」の扉などを、地元の保存要望を踏まえ、島内に一時保管したことが23日、分かった。島内の高台にあったトーチカは戦後、トビウオ漁のための見張り台として長く使われ、島民生活の名残として、市や住民団体が移設保存を求めていた。
市によると、1941~42年に建設されたトーチカはコンクリート製の円筒形で、高さ3.79メートル、直径3.59メートル。2023年10月上旬からの工事で撤去された。扉は鉄製で高さ約140センチ、幅約85センチ。