ガザでA型肝炎患者が急増

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共同通信
避難者が集まり出来上がった“テント村”=10日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファ(共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍が地上侵攻するパレスチナ自治区ガザで昨年12月以降、A型肝炎の患者が急増していると、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が23日までに明らかにした。A型肝炎はウイルスに汚染された水や食べ物の摂取などで感染するケースが多く、UNRWAの清田明宏保健局長は「A型肝炎の流行は衛生環境の悪化を反映している」と指摘する。

 昨年12月中旬以降、ガザでUNRWA運営の診療所などで黄疸の症状を訴えた患者のうち15検体を調べたところ、14検体からA型肝炎ウイルスが検出された。主な症状は黄疸のほか、発熱や体のだるさで、劇症化すると死に至ることもあるという。