パレスチナ支持学生にスプレー
コロンビア大、容疑者を学外追放
コロンビア大学で19日、パレスチナ支持の学生が悪臭のする化学物質スプレーをかけられた。同大学とニューヨーク市警(NYPD)が捜査し、22日容疑者を学外に追い出した。ニューヨーク・タイムズが23日報じた。
パレスチナに連帯する学生は、キャンパス中心部のロウ・ライブラリー前に集結していた。参加者の1人、マリアン・イクバルさん(18)によると、途中で少なくとも男性2人がスプレーで襲撃。「下水汚泥や死んだネズミのような匂い」が漂ったという。別の参加者、ライラ・サリバさん(24)は、男性らが「即時停戦を求めるユダヤ人」と書かれたプラカードを持っていた学生に対し特に挑戦的だったと述懐。「何度もシャワーを浴びたが悪臭が取れず、23日になっても吐き気を催す」と話している。
デニス・ミッチェル暫定総長は、学生や教職員に送付した声明文の中で「医療措置を受けた学生もいる」と指摘。「重大な犯罪だ。ヘイトクライムの可能性がある」と続けている。追放された容疑者が実際何人で、学生なのかは明らかにしていない。NYPDは捜査を続けており、逮捕者は出ていないとしている。
コロンビア大では、パレスチナ、イスラエル双方を支持する学生の抗議行動が激化。暴力行為も相次いだため、昨年11月、集会やデモを許可制にした。ただ、学生たちはこの規制を無視。19日の集会も無許可だった。
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