Published by
共同通信
共同通信
電機メーカーの労働組合でつくる電機連合は25日、東京都内で中央委員会を開き、2024年春闘で、基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)の統一要求額を、月額1万3千円以上とする方針を決定した。物価高の生活への影響を踏まえ、比較可能な1998年以降で最高の要求額となった。人材確保に向け、労働環境の改善も求める。
物価上昇に賃金改善が追いついていないとして、7千円以上とした前年の要求から大幅に引き上げた。傘下の組合が基本的に同じ要求で交渉し回答を引き出すことを目指す。
中小企業が賃上げの原資を確保できるように、コスト上昇分を取引価格に上乗せする価格転嫁を進める方針も確認した。