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共同通信
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【キーウ共同】ウクライナ軍は25日、首都キーウ(キエフ)で記者会見し、昨年12月以降にロシア軍が前線で毒性の強い新型の催涙弾を使っていると発表した。重症者もいるという。化学兵器の使用にあたると指摘し、残骸の現物を公開した。
ロシアは化学兵器禁止条約の批准国。2017年に、ロシア国内に残っていた化学兵器の破棄を完了したと発表した。
ウクライナ軍によると、ロシア軍は侵攻開始から催涙弾を使ってきた。最近になり使用頻度が増し、残骸を分析したところ、昨年12月に使われた催涙弾には濃縮した「クロロアセトフェノン」が含まれていた。同剤は高濃度だと呼吸困難を引き起こし、死亡する恐れもある。