第4回 植村花菜のNY子育て日記 お手伝いで稼ぐお小遣い

 

第4回 植村花菜のNY子育て日記

お手伝いで稼ぐお小遣い

 

 

 前回のコラムでBOOK FAIRの話をした際、お小遣いについて少し触れたので、今回はそのお話。

 我が家では、必要なものがあればその都度買うようにしているので、8歳の息子にはまだお小遣いをあげていませんでした。でも、前回のBOOK FAIRの件があったので、本人に「そろそろお小遣いとか欲しい?」と聞いてみたら、「お金そんなにいらんから別にいいかな」と言われました(笑)。前回と似たようなフレーズになりますが、私が子供なら親がお小遣いをくれるというなら嬉々としてもらっていたと思うんですが、相変わらず珍しい人だなぁと息子に驚きつつ、じゃあどうすれば次のBOOK FAIRまでにお金を貯められるかということで、我が家が出した結論は「お手伝いをして稼ぐ!」でした。

 お小遣いはいらないと言う息子も、お手伝いをした報酬でお金をもらうことには興味があったようで、家族会議で決めた日から早速お手伝いチャレンジ開始!カテゴリーは5つで、ゴミ捨て、ランドリー、お掃除、料理、洗い物。

 ゴミ捨ては、毎晩一日の終わりにダストシューターにゴミを捨ててくる。ランドリーは、自分の服やみんなで使っているタオルなど、畳んで棚にしまう。お掃除は、家中に掃除機をかけてもらう。料理は、お休みの日などに朝ごはんを自分で作る。洗い物は、文字通り食後に家族みんなの分の洗い物。それぞれお手伝い一回につき10セント。任務終了後、カレンダーにその日の報酬をメモ。ゴミ捨てはほぼ毎晩行くので、それだけでも月に3ドルは確実です。あとはどれだけ他のお手伝いで金額をプラスしていけるか!

 私が小学校の頃は、1年生の時は100円、2年生は200円・・・といった感じで、決まった額のお小遣いをもらっていたような気がするんですが、このお手伝い制度であれば、やればやるだけ金額が増えるのでいいな~と思ったり(笑)。お小遣いを稼ぎながら、親元を離れた時のために一通りの家事が自分で出来るようになるし、自立も促せて一石二鳥やね~と言いながら、楽しくお手伝いをしてもらっています。「これちょっと手伝ってくれる?」と言うフレーズより、「これやってお小遣い稼どく?」だと、なんだか本人も進んでやってくれる気がします(笑)。果たして、次のBOOK FAIRまでに十分な金額が貯まるのか!?今からとても楽しみです♪

 

Shintaro Ueyama
Photo:Shintaro Ueyama

シンガーソングライターの植村花菜です。2016年に渡米し、夫、8歳の息子とニューヨークで暮らしています。11月に第二子を出産。NY生活や子育てに関するエッセーを綴っていきます。

公式サイト: http://ka-na.us
X(Twitter) : https://www.twitter.com/kanajpop

 

 

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