手配のポスター見るたび嫌な思い

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共同通信
桐島聡容疑者の指名手配ポスター

 連続企業爆破事件を巡り指名手配されていた過激派桐島聡容疑者(70)を名乗る男が死亡した。容疑者本人かどうかは警視庁が確認中だが、取材に応じた親族は29日、「(指名手配の)ポスターで顔を見るたびに嫌な思いをしてきた」と複雑な心境を明かした。

 この親族はこれまで、桐島容疑者との関係を周囲から問われることがたびたびあったという。末期の胃がんだった男は「最期は本名で迎えたい」と話したとされるが、「50年も逃げ続けたのなら偽名のままでよかったのに」と語気を強めた。

 今月入院した男は、神奈川県藤沢市の工務店に住み込みで数十年間働いていた。