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共同通信
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能登半島地震に伴い津波被害の出た石川県珠洲市が当初開設した指定避難所計16施設のうち11施設で、地域防災計画に定められた受け入れ可能人数を一時超えていたことが31日、共同通信の集計で分かった。最も多くの避難者が身を寄せた6日時点で、2倍の大幅超過となった施設もあった。輪島市でも最多の避難者が出た5日時点では、一部の指定避難所で収容人数を大幅に超えていた。
最大震度7で避難者が増大、想定以上の密集やライフライン寸断による水不足が避難所の感染症拡大にも影響した可能性がある。地震は2月1日で1カ月となる。
厚生労働省や石川県によると、コロナやインフルなど急性呼吸器感染症の患者数は29日時点で2千人超。
県や珠洲市のデータによると、6日の指定避難所16施設では、受け入れ可能人数が265人の飯田小で500人、同様に194人の蛸島小で420人、287人の宝立小中で600人が避難した。
輪島市も5日朝時点で、141人の市ふれあい健康センターに662人、156人の剱地原子力災害防護施設に373人が集まった。