米FRB、政策金利据え置き

01/31/2024

　【ワシントン共同】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会（FRB）は1月31日、金融政策を協議する連邦公開市場委員会（FOMC）で、主要政策金利の維持を決めた。金利の据え置きは4会合連続。物価上昇率は縮小傾向にあり、市場の関心は利下げの開始時期に集まっている。

　短期金利の指標フェデラルファンド（FF）レートの誘導目標を5.25～5.5％とし、米国債などの保有資産の縮小は続ける。昨年12月の前回会合後に公表した経済見通しでは、年内に3回の利下げを見込む。

　FRBは声明で「（米国の）経済は堅調に拡大している」と指摘。「雇用と物価の目標達成に向けた環境は改善している」とした。前回までの声明にあった追加の金融引き締めに関する表現を削除し、利下げに向かいつつあることを示唆。一方で「物価上昇率が（目標とする）2％に持続的に向かっているとの確信がより強まるまで、利下げは適切ではない」との見方を示した。