国連演説の直筆原稿を発見

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共同通信
1982年の国連軍縮特別総会で、長崎で被爆した自身の写真を手に核廃絶を訴える山口仙二さん=米ニューヨーク(UPI=共同)

 核兵器廃絶運動をけん引した長崎の被爆者、山口仙二さん(2013年に82歳で死去)が1982年に米国で開かれた国連軍縮特別総会で、「ノーモア・ヒバクシャ」と被爆者として初めて訴えた演説の直筆原稿が見つかったことが1日、分かった。

 原稿は17枚。被爆者運動の1次資料を発掘、収集する「長崎原爆の戦後史をのこす会」の研究メンバーが昨秋、山口さんが会長を務めた被爆者団体「長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)」の地下倉庫で見つけた。

 研究メンバーによると、これまで第4稿までの原稿のコピーを東京のNPO法人「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」が保管し、うち1稿が最終稿とされていた。